東京の自由が丘、LIFE IS PATISSIERという洋菓子店。 製造と接客を一人で担うオーナーが求めたのは、コミュニケーションの生まれる菓子店であった。 一般に、効率性や採算性といった観点から、洋菓子店はガラスケースに並べた菓子を販売するだけの場所となりがちであるが、 顧客ごとに時間を掛けて特徴や材料の説明やテイスティングを提案し、菓子の事を理解して頂いた上で販売を行う繋がりのある関係を築くことをテーマとした。 そこで、通りからの見通しがよく入りやすい雰囲気を残しながら、来訪者とのコミュニケーションをほどよく守る店内を目指した。 限られた要素で空間を設えた隠れ家のような店内は、通りの喧騒から店の提案する体験へ引き込む場であり、菓子とオーナーが主役となる空間を実現している。
Completion : 2020.01 Principal use : Commercial Total floor area : 23㎡ Building site : Jiyugaoka, Tokyo